中国は「世界2位のGDP」「世界1位の外貨準備高(政府)」「世界1位の貿易黒字」を誇る国であり、中国人民元が強く(高く)なるのは必然です。
2005年に管理バスケット(複数の外貨に連動したレートにする固定相場制)による管理フロート(固定した変動幅の範囲内で各国通貨が自由に取引される制度)を導入しており、従来の完全固定相場制よりは柔軟性が増しました。
◎2005年7月:通貨バスケットによる管理フロートを導入
実質的な「切り上げ(通貨の価値を上げる)」がおこなわれ、「元高」に動きました。
◎2010年6月:米ドルとの連動を解除
「本来の通貨価値」に緩やかに移行したい中国は、2005年に引き続き、再び実質的な「切り上げ」をおこないます。これによりさらなる「元高」が進んでいます。
◎人民元と日本円の為替レート
日本は「貿易黒字国(中国との貿易も黒字)」「慢性的なインフレ率の低さ」といった理由から、経済成長率の高い中国に対しても円高傾向で推移しています。
◎人民元とアメリカドルの為替レート
中国の思惑通り緩やかな元高に進んでいますが、膨大な外貨準備高(世界1位)から考えても、対ドルに関しての「急激な元高」はまぬがれないと思われます。
このまま行くとアメリカはどうなるの?デフォルトするの?世界はどうなるの?という状況です。そして、為替に関する知識不足を痛感しました。しっかり勉強します。
というわけで、少しのあいだ世界規模の話はお休みして、国内ネタや株式投資ネタを進めていきたいと思います。
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![]() | 運営者:かなめ 住まい:群馬県 生まれ:1980年 |